
ワンルームマンション投資を辞めたいと思っている投資家の方も多いはずです。
ワンルームマンション投資は最近セミナーや各業者の営業攻勢によって新時代の投資として名高い一方で、専業投資家からは若干疑問視するような声も聞かれます。
端的に言えば、実際に稼ぐことができるかどうかについて、疑問が残る投資の一形態でもあります。
そこで、そういった疑問について考えて頂く一助として、ワンルームマンション投資を辞める方法を5つに分けて見ていきたいと思います。
また、辞めたとしてもお金はは返ってくるのか?という疑問についても、この記事では解説します。
ワンルームマンション投資を辞める方法1:物件を売却する
では早速、ワンルームマンション投資を辞める方法を見ていきましょう。
まず第1の方法は、物件を売却することです。
現在、ワンルームマンション投資をしている方は、仮に売却した場合にはどれくらいの利益がでるのかを知っておくことが大事です。
売却した場合には、当然ながら購入時にかかった費用を差し引いた金額が売却益となります。
また、売却に伴って支払う費用には、仲介手数料や取引手数料、引越し費用、その他登記費用などがあります。
任意売却
任意売却とは、文字通り物件所有者が自由に売却できることをいいます。
ワンルームマンション投資では、ほとんどの場合、原則的には売却できるようになっています。
ただし、契約上、ローン残高がある場合には完済後に売却可能となったり、契約上、売却可能になるまでには一定期間を要する場合があります。
そういったケースでは、それをクリアしてから売却できるようになります。
債務整理による売却
債務整理によって売却をする方法もあります。
債務整理とは、借金をまとめて返済する方法で、それを通して返済する金額を減らす方法のことを指します。
具体的には、以下4つの方法が債務整理による物件売却となります。
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
- 債権回収会社(サービサー)を活用した債務整理
このうち、任意で売却出来るのは任意整理の場合のみで、残りは全てローンの支払が一定期間以上超過している場合に、強制力を持って売却される方法となります。
ワンルームマンション投資を辞める方法2:完済を早める
何もしないでいると、さらに困難な状況になる可能性もあります。
まずは、完済を早めるという道を探ってみましょう。
具体的には以下の方法があります。
繰り上げ返済
繰り上げ返済とは、通常のローン支払いに加えて追加返済を行う方法です。
ただし、繰り上げで払えなくなってしまった場合には、逆に返済に支障をきたすことになるので、繰り上げ返済をする際は、資金に余力がある状態で行う必要があります。
借り換え
借り換えとは、別の銀行へローンを借り直してそれを返済する方法です。
この場合、利子が安くなる可能性があります。
また、借り換えの場合、借入可能額に余裕が出来る可能性もあり、このことが結果的に資金計画に余裕を持たせてくれる可能性もあります。
ただし、一般的に借り換えをする場合は、6ヶ月以上の残高がある場合に限られます。その他、業者によって金利や支払い方法などに違いがあるため、良く比較しておくことが大事です。
サブリースの解約
一般的なワンルームマンション投資では、購入した契約はサブリース契約となっています。
サブリース契約とは、契約者が賃貸した部屋をサブリースして利益を得る契約のことを指します。サブリースは、最も収益がでる投資方法の一つでもあります。
このサブリース契約を解除することによって、契約者の負担を軽減することができます。
購入時の自己資金投入を増やす
購入時の自己資金を投入(または追加投入)することで、ローンの金額を減らすことができます。
ただし、自己資金を投入するということは、利益を減らすことになる可能性もあります。
自己資金投入をする際は、利益を上げることを目指しましょう。
条件変更を交渉する
完済を早めるために、契約の条件変更を交渉するという方法もあります。
しかしこれは、難易度が高い方法でもあります。条件次第ではあるものの、トライする価値はあると言えます。
ワンルームマンション投資を辞める方法3:契約そのものを解除する
ワンルームマンション投資を辞める方法の3つ目は、契約そのものを解除するというものです。
特に今結んでいる契約が以下のようなものである場合には、すぐにでも契約の解除を検討すべきです。
詐欺まがいの契約
詐欺まがいの契約は、購入者にとって大変不利な条件の契約となっています。
契約内容をよく読み、契約前までに説明されていたことと異なる点があれば、必ず説明を求めましょう。
契約内容について理解できない場合は、そのままにせず、専門家に相談してみましょう。
収入証明を偽造した契約
収入証明を偽造した契約は、契約者の実際の経済状況を偽ったものであり、不正な契約と言えます。
こういった契約の場合、銀行への不正な融資の申請とワンセットになっていることも多く、早急に確認が必要です。
デート商法的な契約
不動産投資に限りませんが、詐欺まがいの契約とワンセットで行われやすいのが、デート商法的な契約です。
異性からのデートの誘いと思ってついていくと、いつの間にか不動産投資の話になっていて、時には異性の友人や先輩と称する第三者も介入してきて、最終的にはその人数の圧力で押し切って契約を強行する、というものです。
自らの結んだ契約に思い当たる節がないかどうか、確認しましょう。
ワンルームマンション投資をやめる方法4:親族・知人などへの譲渡
親族・知人への物件の譲渡は、繰り上げ返済や借り換えなどの方法ではなく、そのまま親族・知人に譲渡する方法です。
ただし、この方法には一定の注意が必要です。譲渡する際には、譲渡金額や譲渡期間などを決めておく必要があります。
また、譲渡する際には、ローン等々についても確認が必要です。受取人がローンを継続して支払うのか、一旦ローンを解消するのかなどを確認しておく必要もあります。
ワンルームマンション投資をやめる方法5:自治体や公益法人への寄付
自治体や公益法人への寄付も、ワンルームマンション投資を辞める方法の1つとして挙げられます。
自治体や公益法人への寄付をする場合は、寄付する物件によっては、寄付税や所得税が免除される場合もあります。寄付金額が高くなるほど、寄付税や所得税の免除率も上がります。
ただし、自治体や公益法人への寄付をする場合は、寄付する物件の価値が高いことが条件となります。
Q:ワンルームマンション投資の解約/返金は出来る?
ワンルームマンション投資の解約・返金は、基本的にはできません。金銭を取り戻すためには売却が基本となります。
ただし、契約を締結した時点で、詐欺や虚偽であることがわかっていた場合は、解約・返金することができます。
このような解約・返金をする際には、法的手続きが必要となります。その法的手続きを進める際には、法的アドバイスを受けることがおすすめですが、そこで弁護士に依頼をする必要が出てくるときもあります。しかし弁護士への相談や依頼は、一般の方には敷居が高いものです。
そこで、まず最初の相談先としては、当社団のような不動産投資詐欺等の被害者の方をサポートする組織をおすすめします。こういった組織は他業者との癒着もない、という利点もあります。
なかには、このようなサポートをする組織も不動産投資関係の会社と結託しているのではないか、という不信感にかられる方もいます。不動産投資関係の会社からは睨まれてもおかしくない存在であることが、癒着などのない証左だとお考えください。
まとめ
この記事では、ワンルームマンション投資を辞める方法を5つに分けて見ていきました。
また、辞めたとしてもお金は返ってくるのか?という疑問についても、この記事では解説しました。
ワンルームマンション投資を辞めたいと思っている投資家の方は、この記事を参考にしてみてください。そして、ご相談のある方はぜひ当社団までご相談ください。














